ep.1
スタートダッシュ失敗からの逆転劇。
未知の事業分野に挑戦していく。
テクノ・SI事業本部 テクノ福岡営業所 営業
三木 陸
-
険しかった初契約までの道
私が所属するテクノ事業部は「設計・開発」という、ものづくりの中核を担う部分で必要とされるエンジニアを企業様に紹介する仕事です。
しかし、私は文系学部出身ということもあり、入社当初はものづくりに関する知識がほぼゼロからのスタート。
飛び交う専門用語が全く分からず、外国語のように感じることさえありました。
同期が次々に契約を積み重ねていくなか、私は初契約までに時間がかかり、気持ちは焦るばかり。
まずは知識を身に付けないと満足に商談もできないので、分からない用語をその都度勉強して必死で頭に叩き込みました。
また、お客様の工場内をくまなく歩き回って、現場を見て学ぶことも意識していたポイントです。
念願の初契約は入社して半年がたった頃。
完成車メーカー様に生産技術を司るエンジニアを提案して、採用していただきました。
嬉しいというより、ほっとしたというのが正直な感想。
今振り返れば私の力は微々たるもので、先輩や上司のアドバイス、サポートのおかげで契約できたと思っています。 -
化学系企業への提案にトライ
初契約の後も、完成車メーカーや車の部品を製造する工場のお客様との取引を重ね、自動車の製造に関する知識、そこで必要とされる人材については理解を深めることができました。
自動車関連の業界は広く、新規で開拓する営業先も多くありますが、そこで満足しては成長がないと感じて異業種への挑戦を決意。
化学系のメーカー様に営業をかけることにしました。
とはいえ、自動車などの機械系と化学系では、同じものづくりでも異なる世界。
この製品が工場でどのように製造されているのか、どんなスキルを有した人材が求められているのか、分からないなりに自分で調べ、当社のエンジニアからも教えてもらい、知識を増やしていきました。
仕事を通じていろんな業界について詳しくなれるというのは、この仕事の醍醐味だと思います。
化学系を開拓したことで、営業先の選択肢が多様化。
これまでは機械系のエンジニアを紹介できる企業様しか担当していなかったのですが、今は化学系のエンジニアにも企業をマッチングできるようになり、それも嬉しいことですね。 -
次なる挑戦は医療機器メーカー
ものづくりに関する技術的な知識が増えるにつれて、お客様への提案内容が質の高いものになり、結果も伴うようになってきました。
以前であれば、お客様から要望を聞いて、そのニーズにマッチングする人材を紹介するという「受け」の営業しかできませんでしたが、今はお客様の業務内容を理解した上で「当社にはこのようなエンジニアがいるのでお役に立てると思います」と、「攻め」の提案ができるように。
半期ごとの成績では同期の中でトップにもなりました。
自分の武器となる業界をさらに広げるために、今取り組んでいるのが医療機器メーカーの企業様を開拓すること。
人工腎臓の研究・開発といった、より実験色が濃い事業内容を前に、新たな学びのスタートです。
当社では毎月、登録しているエンジニアが集まる「技術者会」があり、専門知識を学ぶことができます。
エンジニアのみなさんはどの参考書よりも分かりやすい生きた教科書。
各分野のエキスパートから学べる機会を最大限に活用して、さらなるスキルアップに努めています。 -
事業部トップそして伝説の男へ
お客様の数が増えてくるにつれて、1件1件のお客様に割ける時間はどうしても少なくなってしまいます。
だからこそ、1回の訪問の機会を大切に、そして企業様を訪問する際には、複数の部署とお話しさせてもらえるようにスケジュールを調整しています。
初契約が同期の中で遅かったこともあり、これまでは同期の存在を刺激にしながら頑張ってきましたが、今では先輩も目標であると同時に、競い合うライバル。
テクノ事業部全体で4位の営業成績を残せるようになったので、事業部内での総合1位を現実的な目標に見据えて、モチベーションにしています。自動車業界をはじめ、誰もが知っている大企業ともお付き合いできるというのは当社の強みですが、まだ取引できていない企業も多くあります。
日本のものづくりを支えているような有名企業に営業をかけて、ビジネスチャンスを開拓していくというのも長期的な目標。いずれ「あの企業様との取引は三木が切り開いた」と、社内で語り継がれるような“伝説の男”になりたいですね。